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医師不足は避けられますか? 国は何をし、地方はどうしたら良いですか? 医師はどうすべきで、患者は何を求めますか?
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また悲しい問題が起こりました…
亡くなられた方のご冥福をお祈りします

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2008年10月22日 読売新聞
脳出血に「対応できぬ」と7病院が拒否し、妊婦が死亡
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自分であればどうしたであろうと考えます
母体搬送依頼に応えるには多くの手続きが必要です
緊急帝王切開術を行うには最低2人の産婦人科医師が必要です
緊急時全身麻酔を行なう麻酔科医が必要です
新生児管理の新生児科医が必要です

その他今回のように脳出血を伴う場合脳外科医も必要です

今回初回の搬送依頼時に脳出血の診断に至らなかったと言う事ですが
それは仕方がありません
前医が「脳出血疑いの妊婦です」と疑い病名をつけて搬送依頼をしているならまだしも
電話による症状のみで、脳出血の診断に至りそれを前提に行動する事を求めるのは
医師に「神であれ」と要求しているようなものです

ですが、なぜ救えなかったのか?との疑問に答えるために
診断能力不足を前提に批判が行われる事が予想されます

まずシステムとして産婦人科医自体不足しており、受け入れが困難であったこと
医師の耳にはCTもMRIも付いておらず、診断を下すのは困難である事
を考えれば
今回のcaseは決して医師個人の問題ではありません

このcaseから医師の集約化の動きが活発になるのは当然と思いますが
敢えて病院・医師を攻撃する事に全く意味はありません

医師が豊富であれば良かっただけです
受け入れ可能で検査を行えれば良かっただけです

ただそれだけの事が、今の日本で決して当然出ない事を考えれば
今回のcaseは不可避であったとしか言えません


自分であればどうしたであろうと考えます

その病院は自分の病院であったかもしれず、その当直医は明日の自分である
かもしれないからです

どうかこのcaseが犯人捜しにならないように祈ります 
当直医がスケープゴートとならないように祈ります 

それは明日の自分の絶望につながります  
産婦人科医療の崩壊につながります 

システムの不備を個人・病院の責任に結びつけない議論を望みます

 

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