忍者ブログ
医師不足は避けられますか? 国は何をし、地方はどうしたら良いですか? 医師はどうすべきで、患者は何を求めますか?
[45] [44] [43] [42] [41] [40] [39] [38] [37] [35] [34]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

医師の給与について考えてみます

医師不足の中医師の給与はどうなっているか
残念ながら手元に具体的なデータはありません
ですが
この数年間で急速に進行した医師不足、その中で医師招聘に用意される待遇と
医師不足がまだ深刻化していなかった、例えば2003年の医師平均給与を比べると
現在の招聘時の待遇の方が良いだろうなと言う思いはします

大学病院、公立病院、私立病院、診療科、診療応援回数などで年収の幅は大きいでしょうから
勤務医の年収の平均は幾らであるとは言えても、個々人のばらつきを考えれば
「医師の給与」と言う大雑把な議論をするのは確かに難しいです

ですが、「生活に困る」と言う事態に医師が陥る事は
無茶なローン組み、高額な慰謝料請求、事業の失敗など、比較的稀な事例を除けば確かに
少ない事でしょう
「食うに困らない」職種である事に異論は少ないと思います

お金の事について論じる事は下賤な事
聖職者がお金を要求する事は下賤な事
赤ひげたる医師が高額な給与を要求する事は、言語道断
大きな声で自らの待遇改善を要求する前に、しっかり働け

そんな建前は空気として医療界に漂います

医学部の志望理由は?
と問われた医学部受験生が
「お金のためです」とは決して言わないように

ですが、現在の医師不足の状況と絡めて、医師の待遇を患者側から批判されると
さすがに「ムッ」としてしまうわけです
先日雑誌を読んでいたら投書欄に医師の給与について触れた投書がありました
投稿者曰く
「医師不足ではあるが」「医師は高給で」「庶民の生活を知らず」「医師の給与を減らし」
「社会保障に回せば」「医療崩壊は改善するのではないか」

と言ったような内容でした

確かに日本人の平均給与の数倍を、医師は収入として得ています
それが多すぎるか、少なすぎるか、判断はまちまちですが
上述のような投稿者と意見を同じくする人たちが、ある割合で存在する事は間違いありません

私は医師の給与を減らすという意見に反対なわけではありません
医師の給与が多すぎる→そのお金を弱者に回せ→ひいては医療崩壊が改善する
と言う論理にはついていけませんし、日本到る所で「医師の給与を減らせ」運動でも起こったら
逃げ出したい思いでいっぱいになりますが
それでも「医師の給与が多すぎる」との意見が少数派ではなく、医療崩壊が起こっている現場
でも根底にあるならば
医師の給与を減らせば良いと思います

ですが、その代わり、ただ一つだけ
休みが欲しいと思います
家族とゆっくりする時間が欲しいと思います
給与を減らす分だけ、減らした分だけ、自由な時間を欲しいと思います


医師は時間を切り売りする職種です
自分の時間を切り裂いて、家族の時間を切り裂いて、睡眠時間を切り裂いて
切り裂いた分の時間を
患者さんの「命」と言う時間を延ばしていく事に使います
自分の時間が切り裂かれた分、他人の時間が延ばされます
命に金額はなかなか付けられません
その命を延ばしていく職種だからこそ、切り裂かれた時間に相応の対価が付けられています

医師不足の現状において、医師が自分の時間を増やしたいと願うなら
その職場から去るしかありません
そして、実際に多くの医師が現場を去っていきます
私も、臨界点を突破したら、去っていく事をせんたくするでしょう
そして、それは難しい事ではなく、思いきりさえつけばハードルは極めて低くなっています

そんな状況だからこそ、現状で「医師の給与を減らせ」と言う人達に聞いてみたいのは
医師の給与を減らす→医師の勤務時間が減る→カバーする医師はいない→医療崩壊進行
医師の給与を減らす→医師のモチベーション低下→リスクのある症例お断り→医療崩壊進行
医師の給与を減らす→医師が去る→医師集まらない→医療崩壊進行
などの流れに対し、どれだけの危機意識と対策を持っているかです

給与を減らし、けれど勤務条件は今のまま
と言う方針を立てられる状況と言うのは、被雇用者がその職場にいるメリットがデメリットを上回って
いる時のみです
また職種全体として全国津々浦々、どこへ行っても同一待遇と言う逃げ場のない場合のみです
果たして、日本はそうなるのでしょうか?
また日本と言う枠を超えても、海外と言う選択肢が医師には残されています
その時はどうするのでしょうか?

給与が減っても自分の時間が欲しいと言う医師は少なくないと思います
ですが、医師不足の中抜けた人材をカバーする人がいなければ、誰かの仕事の時間を減らすわけには
いきません
結果、医師の勤務時間は減らせない→医師の給与を減らせないと言う事になっています

勿論医師の勤務時間、労働環境はそのままで、給与のみを減らすと言う選択肢があります
上述の投稿者の意見も「医師の労働時間を減らす代わりに、医師の給与を減らせ」ではなく
今のまま働く事を前提に、給与・待遇を下げろと言っている事は明白です

でも、そんなの嫌です
そこまでのボランティア精神を持てるほど、聖人君子じゃありません
PR

コメント
私も同感です。
私も同感です。
実際には給料を上げる必要は無いと思います。
給料はそのままでもいいから、タイムカードで勤務時間を管理(当直も)し、時間外手当を全て支給するだけでいいのです。労働基準法は違反しますが、代わりがいないので、特例で認めることにすれば良いのではないかと思います。
少なくとも全ての時間外の支給を義務づければ、病院は無駄な雑用を医師にさせることはなくなる気がします。
労働条件が改善せず、訴えられる危険まで冒して診察しているのに、それに見合った報酬がない。
医師の給料が高いという人は、自分が医学部に行って医師免許を取得すればいいのにと本当に思います。
私は勤務条件が悪くなるので、開業することにしました。
【2008/02/01 16:19】 NAME[はしもと] WEBLINK[] EDIT[]
記事を読んで
労働条件が変わらないで給与を減らすの嫌なら、今からハローワークへ行って、医者以外の労働
条件がよい仕事を探したらどうですか?
【2008/12/29 11:35】 NAME[匿名希望] WEBLINK[] EDIT[]


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


トラックバック
この記事にトラックバックする:


忍者ブログ [PR]
カレンダー
09 2017/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
フリーエリア
最新CM
[07/14 mw]
[05/14 小山 昌義]
[05/14 小山 昌義]
[05/14 小山 昌義]
[04/30 小山 昌義]
プロフィール
HN:
trias
性別:
非公開
自己紹介:
twitterでもつぶやいています
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
アクセス解析
カウンター