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医師不足は避けられますか? 国は何をし、地方はどうしたら良いですか? 医師はどうすべきで、患者は何を求めますか?
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医師不足と言うけれど、どうして国は出来る事から始めないのでしょう?

医師数を増やす事は確かに必要です。
ですが、その医師が第一線で働けるようになるのに、いったい何年必要でしょう。

産婦人科では少なくとも9年間は必要です。
→学生6年+初期研修医2年+産婦人科専門教育1年
で正常分娩から低リスク分娩、産婦人科緊急の初期対応をこなせるようには
なるかもしれません。
あくまで最低限のラインとしての9年間です。

各党がマニフェストで提言する「医学部定員1.5倍」
それも中長期的には医師不足の解消・改善に確かに有効なものでしょう。
医師を増やさずして、現在の医師不足にまつわる諸問題が解決しない事に
異論はありません。

ですが、9年後です。
最低での9年後。
その間医療崩壊と言われて久しい現状ですら、9年後まで維持できる自信が
各党にあるでしょうか。

あるわけがありません。
中長期的な対策は、これからの10年間という短期的なスパンで起こる新たな
医療崩壊の進行については無力です

その間現状を維持する若しくはやや後退位に抑える事が可能であれば、
それはそれで有効な政策であろうと思います。
願わくば現状よりの改善を期待しますが、現在の医療崩壊のスピードは現状を
改善しようとして動く位で、現状維持が辛うじて可能であろうといった皮膚温度
臨床の現場で感じます。

・無過失保障を全医療事故に拡大
・ERセンターの整備
・総合医の育成
・自衛隊医師の活用


各党が医療政策として打ち出すマニフェストですが、これらは短期的な医療崩壊
改善に対して有効な方策とはなり得ません。
勿論どれも中長期的に見れば、うまく運用する事で医療崩壊の改善に働かせる事
が可能かもしれません
「ER型救命救急センターを全国400ヶ所に整備」については絵に描いた餅で
終わる公算が大きいと考えますが・・・

それでも現在最重要な政策は、進行し続ける医療崩壊について短期的に改善が
可能な分野における政策だと考えます

今日も明日も、今年も来年も
臨床の第一線から医師が疲れ果て、呆れ果て、立ち去っていきます

今必要なのは、その医師達を臨床の現場から立ち去らせない政策です

医師が現場から立ち去ることで、残った医師達の負担が増して、病院自体機能
不全に陥り、患者をスルーパスされた別の病院の負担が増して、新たに機能不
全に陥る病院が出現し、気づけば地域全体焼け野原

そんな負のスパイラルを打ち切るような政策です。

当然そんなうまい方策がない事は承知しています。
そんな方法があれば、有能な官僚達によって既に立案され、実行に移されている
事でしょう。
何だかんだ言っても日本の官僚達の頭脳は優秀だと思います。

ですが、それでも方策を練ってもらわなければ、今後も日本の医療の崩壊は進行
し続けるばかりです。
中長期的な議論も大切ですが、今現場で強く感じるのは、このままのスピードで
医療崩壊が進めば、本当に都道府県単位で幾つかの診療科が「終了」すると言う
危機感です。

そんな「終了」しつつある診療科を救うためには、マンパワーの補充しかありません
「10年後」にやってくる医師ではなくて
明日から戦列に加わる同僚が必要です

ですが、現在他科で診療中の医師に、例えば明日から産婦人科医になれと言って
も当然現実的ではありません
新たなマンパワーは、初期研修医・後期研修医からしか生み出されません

その研修医達が「終了」しつつある診療科を選択する、具体的な方法は本当にない
でしょうか?
当然読売新聞などが提言する「強制力を持った診療科配置」などは愚の
骨頂です。
あんな提言は臨床の現場を知らない、机上の記事です。
「終了」しつつある診療科において必要なのは、少なくともその科に興味を持って取り
組む医師だと考えます。
ですが、現状においてはその興味を持ってくれた研修医を取り込めない現状です。

マンパワーが不足している診療科において、その業務の過密さが解消されなければ
その科が敬遠され、新たなマンパワーを確保できず負のスパイラルが生まれます。

業務の過密さを改善せずして、新規参入医師を増やす事は不可能です。
それでは業務の過密さを改善させる事は本当に不可能なのでしょうか?
医師の業務の過密さを改善させる事は、短期的な医療崩壊の食い止めに寄与しない
でしょうか?

答えはどちらもNoだと思います。
業務の過密さを改善させる事は可能ですし
その事こそ医療崩壊の食い止めに寄与するものだと考えます。

その方策の一つとして挙げられる医療クラーク制度ですが、これは各病院によって
医師の業務負担の軽減の程度がまちまちのようですが、うまく使う事で医師の「雑務」は
減ると思います。

ここで「雑務」についてです。
人の命に関わる医療において「雑務」と言うものは存在しないと言う批判もあります。
それはそうかもしれません。ですが、医師がやらずとも出来る事を、このご時世に医師に
やらせている仕事は、それはやはり「雑務」以外の何ものでもないと思います。

目下医療職の業務分担について数々の提言がなされています。
ですが、現場の医師として思うのは、短期的な医師のマンパワー確保として有効な方策
「医師の代わりに診断・処方する看護師:NP」「産科医の代わりに会陰切開する助産師」
でもなければ、「手術の前立ちをする非医師:PA」でもないのです。

大学病院に代表される、劣悪な労働環境で働く多くの医師達を、せめて「雑務」から解放し
てあげてくださいという事です。

・検体運び ・ラベルスピッツ貼り ・注射伝票出力 ・患者運び 
・レントゲン写真運び  ・点滴交換 ・点滴刺入 ・採血 ・手術器械出し 
などなど


そんな仕事に忙殺され、疲れ果てた医師達が、生活費を稼ぐ為に外病院の当直バイト
で更に疲弊します
そして再び戻った大学病院で、疲れ果てた顔で、「雑務」に明け暮れる様を見て
どの学生が、研修医が、「終了」しつつある診療科を選択するでしょう

マンパワーの入り口として機能しなければいけない病院で、心の扉を閉ざす現状が
変わらず今日も明日も続いています

繰り返しますが、中長期的な医療崩壊改善の方策は必要です。
ですが、短期的な改善策なくして、「終了」しつつある現状は変わりません。
その為には人が集まってこなくてはいけません。
その入り口を閉ざしている現状があり、その理由たる「医師の疲弊」の大きな要因
の一つである「雑務」が、いっこうに改善されない事に何の理由があるのでしょう?

極論すれば、そんな「雑務」からすら医師を解放できない改善策であれば
それはこの10年間を耐え得る有効な短期の改善策になり得ないと考えます。

以上長々と書いてきましたが、一言で言えば

「大学病院雑用多すぎ」






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コメント
総合診療科医師になる事
外国で医師大学院卒資格準禁治産者禁治産者分からず医師資格歯科医師資格取れて開業出来る事2人で結婚して給料沢山稼げる事全部診れる医師になる事医療器械や薬薬局も外に持てる事早く親から独立出来て五稜会病院の精神科の薬もう外来やデイケア中島先生から来なくても良いよって許可貰える事。自分の願望全て叶う事。
【2010/07/28 18:51】 NAME[小山 昌義] WEBLINK[] EDIT[]


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