医師不足は避けられますか?
国は何をし、地方はどうしたら良いですか?
医師はどうすべきで、患者は何を求めますか?
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
厚生労働省が診療科の制限をすると発表しました
神経内科、アレルギー科、心臓血管外科などの診療科名を 患者にイメージが湧きにくい、細分化された診療科より幅広い診療を目指す と言う目的に行うようです 断言しますが この方針は愚の骨頂です 医師不足解消を根底においての施策のようですが 迷走の極みとしか言いようがありません 診療科とは便宜的に、人為的に設けられたものです 厚生労働省が幾ら言葉の制限をしても、その疾患自体なくなるわけではありません そしてその疾患の専門知識を持つ医師と言うのも自ずと限られます 神経内科医を標傍させないようしたからと言って、例えば「1リットルの涙」の脊髄小脳変性症と言う病気がなくなるわけではありません そしてその疾患にかかった患者が頼るのは「神経内科医」なのです 中途半端な知識で治療にあたれるほど、現在の疾患は単純ではありません その分野の専門知識を有した専門家医が診療してこそ、現在の医療レベルが保たれているのです 地方に医師が足りない 特に何科の医師が足りない それなら細分化された医師をひとまとめに何とか科にして、その医師を送り込めば 名目的には人の足りない「診療科」自体は減るだろう そんな浅はかな厚生労働省・政府の思惑が透けます 繰り返しますが、時代に逆行した短絡思考の愚政としか言いようがありません 日々医師不足の中第一線で働く臨床科医に 「お前たちの診療科名は必要ないよ」 と言っているようなものです この疾患は自分たちの診療科が支えている、他の科の医師の手に余るので、難しい疾患ではあるが 難しい疾患であるからこそ、自分たちが診療に当たる そんな自負と誇りで診療を支えている医師達に 不必要宣告をしたようなものです 誰がそんな状況で、自らを犠牲にして診療に当たる熱意を維持できるでしょうか? 厚生労働省の今回の方針は むしろ医師不足を加速させると考えます そして、結局場当たり的な医師不足対策しか出来ないとの印象を抱かせます この方針が進められるようなら もう、どうしようもありません 医師不足に加え専門性の欠如と言う医療レベル低下を招き もう、お終いですね PR 医師不足は短期的に解決するものではありません 医師の僻地勤務義務化について 医師不足の対処法、解決策、改善案が色々と出ています。 市民「いくら医者不足と言っても最近の医者の態度はひどいですよ。」 他人「何かありましたか?」 市民「かかりつけの総合病院で私はずっと長い事診てもらっているんです。前の部長先生の時から長い事。」 他人「数年にわたる病院とのお付き合いと言う事ですね。」 市民「数年なんてもんじゃないですよ。もう10年近くも診てもらっているんです。それを最近来た新しい医者 他人「失礼な事ですか?」 市民「そうですよ。私はその病院が好きで、内科、外科から全部の科が揃っているこの病院で診てもらう事に 他人「どうして開業医を勧めているのか担当医に聞いてみましたか?」 市民「怒り心頭であまり聞けませんでしたけど、外来の患者数が増えすぎて待ち時間が長くなって苦情が来てるそうなんです。それで私みたいに薬だけもらいに来ている患者はよそに行けって。」 他人「待ち時間は長いんですか?」 市民「確かに待ち時間は長いですよ。1時間以上待つのもざらですし、予約なしで行った時なんて朝受け付けして診て貰えるのは15時位になる時もあるんですよ。」 他人「それは大変ですね。」 市民「そうですよ。本当に待つ方の身にもなってもらいたいですよ。」 他人「いや、その外来の多い医師が大変だなと思いまして。」 市民「その上最近は科によっては紹介状なし、予約なしの患者は診ないって言うんですよ。患者は突然病気になるんですよ。そんな予約なんて言ってられないじゃないですか。」 他人「確かに病気を予見できない事は多いですね。ですが開業医にかかる事の出来ない特別の事情でもおありですか?例えば稀な疾患に罹患している為、同時期に別の疾患を治療する場合注意が必要であるとか、薬剤アレルギーが酷く前医からの詳細な情報提供が必要であるとか?」 市民「いや、そんな事はないですけどね。でも近くの町医者じゃ不安じゃないですか。」 他人「ですが高度な医療を要求される場合はともかく、一般的な治療で済むケースは開業医をまず受診された方が良いですね。」 市民「どうしてですか?私みたいな軽い患者は大きな病院に来るなって事ですか?」 他人「絶対にそうだというわけではありません。ですが開業医と小規模総合病院、中規模総合病院、大規模総合病院、大学病院のそれぞれに存在意義があるわけです。それぞれの規模に合わせて、それぞれの能力と体力で扱う疾患の棲み分けがある程度出来ている事はわかりますか?」 市民「まあ、それは何となく分かりますけど。重い病気は大きな病院で診るってことでしょ。でも大きな病院で診てもらった方が安心じゃないですか。それに小さな町医者で診てらっていて手遅れになったらどうするんですか?」 他人「そのような意見がある事も理解出来ます。ですが本当に緊急の場合は救急車を要請するとして、多くの場合は開業医をまず受診して、必要があれば紹介状を書いてもらってから受診しても重大な遅れは生じないと思いますよ。」 市民「じゃあ今回新しく来た医者が、私によそに行けって言ったのはどういう意味ですか?」 他人「あなたの病状がある程度落ち着いているので、開業医による継続した治療でまずは問題ないと判断したからでしょうね。この医師不足の時代ですから、病院と開業医での業務分担がこれからはより必要になると思います。」 市民「医者不足で、私みたいにかかりつけだった患者が追い出されるって事ですか?」 他人「本来急性期病院ではかかりつけ医の役割を果たす事が難しい面があります。かかりつけ医であればお近くの開業医の先生など身近な医師を見つける事が実際的でしょうね。」 市民「それが医者不足とどう関係するんですか?」 他人「医師不足の総合病院に軽症の患者が集まれば、それだけで外来がパンクしてしまいます。本当に医療が必要な患者さんの受診が遅れてしまう事になりますし、業務スタッフの疲労・負担も増えてしまいます。それは医師不足に拍車をかける要因となるでしょうね。」 市民「じゃあ私みたいな患者は大きな病院にかかれないんですか?」 他人「勿論そういうわけではありません。必要であれば紹介状を受け持ちの開業医が記載するでしょうし、まだその病院で経過観察が必要な場合などは、幾ら外来が混んでいたとしてもきちんと予約をいれるはずです。開業医を勧められると言う事は、ひとまず病状が落ち着いているという事で、それ程お怒りになる事もないと思いますよ。」 市民「本当は一つの病院で全部の病気を診てもらえれば、患者にとってそれ程良い事はないんですけどね。」 他人「そうですね。ですが医師不足の今はなかなか難しい事かもしれません。」 市民「早く医者不足が解消すると良いんですが。」 他人「そうですね。」
|
カレンダー
フリーエリア
最新記事
(03/13)
(10/21)
(10/15)
(09/13)
(09/01)
(08/25)
(08/18)
(08/11)
(08/10)
(06/25)
(06/01)
(04/22)
(04/20)
(04/13)
(02/18)
(02/11)
(01/11)
(12/17)
(12/02)
(11/27)
(11/26)
(11/21)
(11/19)
(11/16)
(11/14)
最新TB
プロフィール
HN:
trias
性別:
非公開
自己紹介:
twitterでもつぶやいています
ブログ内検索
最古記事
(12/29)
(12/29)
(12/30)
(12/31)
(12/31)
(01/02)
(01/06)
(01/08)
(01/13)
(01/14)
(01/18)
(02/03)
(02/20)
(03/01)
(03/25)
(04/10)
(04/22)
(05/15)
(05/19)
(05/21)
(06/19)
(10/09)
(10/24)
(11/10)
(11/14)
アクセス解析
アクセス解析
カウンター
|