忍者ブログ
医師不足は避けられますか? 国は何をし、地方はどうしたら良いですか? 医師はどうすべきで、患者は何を求めますか?
[8] [7] [6] [5] [4] [3] [2] [1]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

市民「医者不足なら医者を増やせば良いだけなのに、そうしないのは、既得権益を守る為医者が抵抗しているからじゃないですか?」


他人「そういう意見は確かに良く言われますね。そうであるなら、何人増やせば良い思いますか?」


市民「そんな専門的な事は詳しくわからないけど、足りない分を数年で補えば良いんじゃないですか?」


他人「まず医師を増やすのはそう短期間では出来ないですよね。」


市民「そうですか?例えば足りない産婦人科や小児科だけを専門とする医者を作るとか。」


他人「そうすれば短期間で養成できると?難しいですね。」


市民「どうしてですか。そんな話も聞いた時がありますけど。」


他人「国は新臨床研修制度で2年間各科を回り、建前上は全科のプライマリーを見れる医者を目指しています。意見と反対の流れですね。」


市民「そもそも、その研修医の制度で地方から医者がいなくなったんですよね。」


他人自由に研修先をマッチングで選べ、医局に属さない医師が増えているのは事実です。そして足りなくなった大学病院の医師の補充に地方の病院から撤退しているのも事実です。」


市民「じゃあその研修制度がそもそもの問題で、無くしてしまえば良いんじゃないですか?」


他人「そういう事も言われていますね。でも新臨床研修制度が始まって3年、研修を終えた医師はまだ1学年分です。その分が欠けただけで今の医師不足が全部説明できるとは思えないですね。」


市民「でも自由な選択で、楽でお金儲けが出来る科を選ぶ人達が増えているんですよね。」


他人「自由な選択自体を責める事はできません。入学の前提で将来が制限されている目的別医科大学などは別ですが。」


市民「でもそんな自由を許しているから、医者不足が解消されないんじゃないですか?」


他人「では、どのように医学生、研修医が専攻科を決めるのが良いと思いますか?」


市民「それはこの科は何人、その科は何人と割り振って、卒業後何年間かはどこの県のどこの地域で働かなくてはいけないと決めるとか。」


他人「随分と強権的な手法ですね。今の日本の法体系で許容されるでしょうか?」


市民「でもそうしないと医者不足は解消されないんじゃないですか?」


他人「そうかもしれませんね。」


市民「じゃあそんな風に法を変えれば良いと思うんですが。」


他人「長期的な視野でそういう流れになるかもしれません。ですが数年単位でそんな急激な変化は望めないでしょうね。」


市民「医者不足は今の問題なんです。悠長な事は言ってられません。」


他人「そうですね。だから余計に医師の抵抗を生むだけの強権的な手法は逆効果だと思います。」


市民「じゃあ医者の言うまま高い給料で募集するしかないんですか?」


他人「強制力を働かせないで募集するという形なら、待遇を良くするのも一つでしょうね。でも医師の希望は必ずしもそれだけではないと思いますよ。」


市民「これ以上地域の負担は増やせませんよ。」


他人「金銭的な負担と言う事でしょうか。」


市民「肉体的、精神的な負担も含めてです。今医者不足で地方は本当に心細い思いをしているんです。」


他人「そうですね。でも少しずつ今の医療に対する考え方を変えていく事も必要だと思いますよ。」


市民「どういう事ですか?」


他人「それはまたの機会にしましょうか。」

 

PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


トラックバック
この記事にトラックバックする:


忍者ブログ [PR]
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
フリーエリア
最新CM
[07/14 mw]
[05/14 小山 昌義]
[05/14 小山 昌義]
[05/14 小山 昌義]
[04/30 小山 昌義]
最新TB
プロフィール
HN:
trias
性別:
非公開
自己紹介:
twitterでもつぶやいています
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
アクセス解析
カウンター